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レモン彗星は肉眼では見るのが難しい。なのでカメラで撮影してみた。

My Hobby(趣味日記)
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肉眼で見るのはほとんど無理。双眼鏡でやっとみえる?

今、話題のレモン彗星。皆さんはもう見ましたか?

ちょっと夜空を見上げたけどわからなかった。そんな声をよく聞きます。

それもそのはず、とても暗いのです。

双眼鏡なら明るさ的には何とか見つけられますが、見える視野が狭いので探すのが大変です。

光り方も星のようにキラッとしているのではなく、ぼうっと淡い光なのでより見つけにくい。

子どもたちと一緒に見に行くので失敗は許されない、そんな時は近くの天文台に行くのがおすすめです。

あちこちの天文台でレモン彗星を観察するイベントが開かれていますよ。

カメラがあれば撮影できる(おすすめ設定)

ただ、一眼レフカメラがあれば撮影ができました。

最新のナイトモード付きスマホで撮影成功された方もいるので、カメラで撮影をしたいという方は狙ってみてください。

カメラ装備、設定は次の通り

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カメラのキタムラ ネットショップ

カメラと機材

カメラは一眼レフでもミラーレスでもかまいませんが、フルサイズがおすすめ。

これは風景を画像として取り込むセンサーのサイズです。

APS-Cやマイクロフォーサーズといった小さめのセンサーよりフルサイズの方が明るく、細かく写すことができます。

次にレンズは、性能値でF値というのがあります。

このF値はなるべく小さいものが良いです。F4くらいならいいです。F2.8以下なら理想。

ですが、F値の低いレンズは値段が高いのでお財布と相談ですね。

三脚はなるべく大きくて安定したものを選んでください。

シャッターを数秒開いたままにするので、その間に動いたり振動が伝わると画像がブレてしまいます。

他にはスマホのアプリで、彗星の位置がわかるアプリがあります。

インストールしておけば位置がわかるので撮影が始めやすいです。

おすすめアプリは

Star WalkとComet Book。

私も使っています。

この二つのアプリはスマホを向けた方角の空を表示してくれる機能がついており、とても使いやすいです。

設定

カメラの設定はなるべく自宅か車の中など、明るい場所で済ませておきましょう。

理由は、夜は暗いから。

現地ではボタンや表示が見えにくく苦労します。

レンズのピント合わせをする。

オートフォーカスでなるべく遠く(できれば1km以上)の目標にピントを合わせます。

そのあとマニュアルフォーカス(手動)にして、レンズをテープなどで固定します。

せっかく合わせたピントがずれないように。

カメラの撮影設定

次にカメラの設定ですが、まず撮影モードをマニュアル(手動)にします。

これですべての設定を自分で調整できるようになります。

絞り(F値)はそのレンズの最も小さい値か、それより少し大きくした値にします。

例えばF2.8のレンズなら2.8~3.2くらい。

ISO感度は、1600~6400くらいがおすすめ。数字が大きくなるほど暗い所でもよく写るようになりますが、ノイズも映り込んで画像が荒くなります。

最新のカメラなら12800でもきれいに写るものがあります。ISO感度は最新機種が有利です。

シャッタースピードはまずは2秒から始めてみましょう。

うまく写らない時

写真が暗い時

・シャッタースピードを遅くする。2秒→2.5秒→3秒…(あまり遅くすると星が地球の自転でずれてしまいます。)

・ISO感度をあげる。1600→2000→3200→6400など(あまり上げると画像がザラつきます)

写真が明るすぎる時

日没直後などは明るすぎる時があります。

その時は「暗すぎる時」の逆の操作をしてください。

おもにシャッタースピードを速くするのが効果的です。2秒→1.5秒→1秒など

写真の色味が気に入らない

妙に黄色っぽくなったり、青っぽくなったりすることがあります。

これはカメラの色味設定で変えられますが、後から画像処理でどうにでもなるのでそれほど気にしなくてOKです。

2025年11月3日のレモン彗星

カメラ:Nikon D750+レンズ:Tamron 90mm F2.8

三脚に固定、ISO1600、シャッタースピード2秒。

それでこのような感じに撮影できました。

図鑑の写真のようなはっきりとした尾を撮影するには、もっとシャッタースピードを長くする必要があります。

ですが、地球は自転しているので、星がどんどん動いてブレる(流れる)。

星の動きに合わせてカメラを動かす機械もありますが、高価。

なのでこの辺が限界かなと思いました。

彗星によってはもっと明るくはっきり映るものもあります。

昨年の紫金山・アトラス彗星。

カメラ:Nikon D750 レンズ:Nikon AF-S Nikkor 24-70 F2.8G

三脚固定、ISO3200、シャッタースピード3秒

尾まではっきりと映っていますね。

私にとって初めての彗星撮影だったのですが、肉眼でも、双眼鏡でも、カメラでも確認出来て感動しました。

それに比べて、今回のレモン彗星は難易度高めです。

レモン彗星は次にいつ来る?

1100年後という予測です。

なので残念ながらこのブログを見ている方で次回見られることはないでしょう。

タイムマシンか冷凍睡眠装置ができればもしかしたら…

今後見られる他の彗星は?

今回のような明るい彗星は、今のところないと予想されています。

ですが、「今のところ」というのが重要。

彗星は予想が大変難しく、明るいと予想されても実際は暗かったり、その逆もあります。

レモン彗星も当初は暗いだろうという予想でした。

10等級予想が、実際には4等級まで明るくなりました(星の明るさは等級であらわされ、数字が少ないほど明るい)。

これは予想の250倍の明るさ!

なので今は暗い予想の彗星でも突然明るくなり「大彗星」と呼ばれるものにある可能性があります。

特に可能性が高いとされているのは「PanSTARRS彗星」。

2026年4月下旬の明け方に北半球では見られそうです。

今のところ明るさ予想は8等級前後。

しかし、3等級くらいまで明るくなる可能性も予想されており、もしそうなるとレモン彗星よりも明るくなることになります。

楽しみですね。

また、彗星は太陽から離れているときはただの土と氷の塊なので、発見が非常に難しいです。

なのでもしかしたら未知の彗星が突然現れる、なんてことも起こるかもしれませんね。

普段から星に関するニュースに敏感になっておくと、そういった情報もキャッチしやすくなります。

レモン彗星の撮影が可能なのは11月中旬ごろまで。

まだ少しチャンスがあるので皆さんもぜひトライしてみてください。

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