秋の網走観光、行かなきゃもったいない!サケを間近に見られるおすすめポイント
北海道のお土産、昔は木彫りのクマが定番でした。
そのクマがくわえているのは?
そう、サケ(鮭)です。
魚屋さんで見ることはある。
でも生きている実物を見たことはありますか?
見たことがない、そんなあなたにぴったりのサケ観察ポイントをご紹介。
道の駅「流氷街道網走」から徒歩2分。お子様連れにもおすすめ
ズバリ見られる場所はココ。
道の駅の駐車場に止めたら目の前です。

なぜここにサケが集まるのか?それは用水路の出口がここにあるから。
真水が流れ出しているので、海から遡上してきたサケたちが集まります。
おそらく、体を海水仕様から真水仕様に変えるため。
真水に触れることで身体が遡上するための準備に入ります。
海では銀色だったからだがくすんだ茶色と黒の縞模様に変わります。
表面を粘膜が覆い、川底や岩にこすれても大丈夫になります。
それでも最後はボロボロになってしまうけれど。

だいぶ魚屋さんのサケとは違って見えますね。
80cmもあるその立派な体格にも驚くことでしょう。
やっぱり写真で見るのと実物を見るのは違います。
気を付けることはある?
昼間に観察に行くときは、そっと近づいてください。
魚たちは水面の上まで見えています。
走って近づくと驚いて水中深く潜ってしまいます。
もし逃げてしまったら、じっと動かずに待っていましょう。
1分もすればまた戻ってきます。

写真のように間近で観察できますが、手すりなどは一切ありません。
夢中になって近づきすぎないようにしてください。
岸壁は垂直で、落ちるとあがることができません。
特に小さなお子様からは目を離さないようにしてください。
楽しい旅が悲しい思い出にならないように、くれぐれもご注意ください。
サケの雑学(知っているとちょっと自慢できるかも)
サケは生まれてから約4年で生まれた川に戻ってきます。
卵から孵る→海へ→アラスカ沖で育つ→4年後に生まれた川に戻って産卵→死
ざっくりこのようなライフサイクルです。
サケが生まれた川に帰ってくる確率は約95%。
網走からアラスカ沖まで行って、生き残ったサケの95%が戻ってくる。
こんなに迷子が少ないなんて驚きです。
ですが、この「生き残る」のがとても難しい。
生まれたての稚魚は他の魚の餌として食べられ、大きくなってもアザラシなどの海獣に狙われます。
もちろん人間の仕掛けた網にかかることも。
いろいろな説がありますが、生存率は0.1%ほど。
1000匹のうち1匹だけが生き残る過酷な世界。
それでも絶滅しないのは、サケが多産性(一匹が多くの卵を産む)だから。
サケのメスは一度に3000個の卵を産みます。
先ほどの生存率で考えると3匹は生き残って川に戻ってくる。
最低2匹帰ってこれればオスとメスで受精して産卵できる。
そう考えると1匹の余裕すらあります。
いや、1匹の余裕しかないというべきでしょうか。
綿密に計算された多産性への進化。
自然の不思議と絶妙なバランスが実感できますね。
奥深いサケの世界を体験できるこの時期。
ぜひサケの遡上を観察してみてください。



コメント